東京の片隅にある、ちょっと不思議なカフェの話

言わずもがな、自分の店の話です。

 

『メム』がオープンして2週間とちょっと経ちました。群ようこ桜庭一樹あたりの小説に出てきそうな、シンプルだけど味やインテリア全てにこだわりがあって、東京のど真ん中ではなくほどほどの郊外にあって、スタッフは気さくだけどちょっと影もあってみたいなカフェ...本当にあったら素敵だなと思っていたら、自分が作ってしまいました。不思議です。人生ってわからんもんだな、を身を持って体験しています。

 

これを綴っている今は営業時間中、世間はランチタイム真っ最中で飲食店ならどこもピークタイムでしょうが、残念ながら今日のメムはお客さんゼロ。相方のスタッフわったも所要で出ている為、約20㎡の客室の真ん中に1人ポツンと座っています。

 

焦り...無いわけではないが、まだ1ヶ月もたっていないしこんなもんかなぁ、という感じもする。主にツイッターを宣伝媒体としており、ホームページも完成したし、ショップカードの準備を進めてはいるが、私が本当に求めているのは『口コミ』での集客だ。もちろんメディアに載りたい欲もあるが、実際に来てくださった方の『また行きたい』が1番説得力があると思う。何より、私自身がカウンターで賄い飯を食べている時に1日の中で1番の幸せを感じている。ゆったり寛ぐ空間で食べるゴハン。これに勝る幸せがあるだろうか。

 

昨夜の事。飲みにいらっしゃった近所の年配の男性のお客様と色々お話していたら、お客様が突然泣き出してしまった。飲み屋でこんな風に自分の事を色々話したのは初めてとの事、何故か涙が出てきたと。それがいいとか悪いとかそういう事ではなく、私はその方の気持ちが今解放されたのだなぁと思った。

 

色んな人に来て欲しい。それは経営的な面だけではなく、『もっともっといっぱい人と話をしたい』と私もわったも昨夜を経て強く感じた。年齢とか性別を越えて、色々な境遇の人と話をしたいし、そういった人達の交差点でありたい。それは私が企業をしようと思った時のコンセプトでそこから1mmもブレてはいないが、それを再確認出来た、という話。